「予約は面倒だし、着いてから決めようよ」。前の京都デートはこの一言で始まって、結局コンビニおにぎりを公園で食べる終わり方をしました。
有名店で予約なしだと1時間並ぶし、見どころだけ回るとごはんがコンビニになります。欲張ると両方中途半端で終わる、というのが京都デートの定番の失敗パターンです。
いま大人カップルに選ばれてるのが、高台寺エリアを着物で歩きながら、ランチは予約必須の絶景レストラン、その前後に文之助茶屋とねねの道、夕方は八坂の塔の夕景、というコースです。予約1本入れておくだけで、1日の流れがちゃんと整います。
予約前提の絶景ランチが中心
このコースの軸はランチです。京都の東山エリアには、町家を改装したレストランや、高台の景色を見下ろせる和食店がいくつかあって、予約さえ取れれば1時間半くらいゆっくり過ごせます。
マップで「高台寺 ランチ 予約」「二年坂 和食」と検索すると、ちゃんとしたお店が10軒くらい候補に出ます。ランチコースでひとり3,000円〜5,000円くらいが、着物デートにはちょうどいい価格帯です。月によって営業時間やメニューが変わるので、事前に公式サイトかマップで確認してから予約してください。
予約は1週間前くらいには取っておくのが安全です。特に土日や紅葉シーズンはすぐ埋まります。予約のときに「着物で伺います」と一言添えておくと、席の配置を考慮してもらえることがあります。帯が当たらないソファ席や、眺めのいい窓際に案内してもらえると、ランチの満足度が一気に上がります。
2人での予約でも、Webフォームだと希望を書く欄が小さいことが多いので、電話で一本入れてしまうのが結局早いです。「着物で行きます」「何時くらいに着付けが終わるので少し早めに着くかもしれません」くらいまで伝えておくと、当日のオペレーションがかなりスムーズです。キャンセル料が発生するタイミングも合わせて確認しておくと、天気で急に動きを変えることになっても慌てずに済みます。
着物の選び方は、食事メインの日なのでくすみ系や中間色のほうがこぼしたときに目立ちにくいです。レース着物は若い女性にダントツ人気ですけど、淡すぎる色は食事で少し気を使います。
午前はねねの道と文之助茶屋
ランチを13時前後で予約したとして、10時に着物レンタル店で着替えを済ませて、そこから午前の散歩を組みます。
着替えからねねの道までは徒歩10分くらいです。石畳の両脇に桜や紅葉が並んでる道を歩きつつ、途中の文之助茶屋で軽くお茶を挟みます。わらび餅が名物の老舗で、着物で座敷に座って20分くらい過ごすと、ランチまでのいい前哨戦になります。
文之助茶屋を出たら、石塀小路を抜けてください。看板が小さくて普通に見落とす細い路地ですけど、土壁と石畳だけの静かな空間が2分くらい続いて、ここで写真を撮っておくとランチまでに1枚いい写真が残ります。
石塀小路を抜けたら高台寺に向かいます。秀吉の妻ねねが建てたお寺で、枯山水の庭と竹林が見どころです。着物で境内を歩くだけで庭との一体感が出ます。時間に余裕があれば内拝観もできますが、ランチ時間を考えると写真を撮って抜けるくらいでちょうどいいです。
午後はランチから八坂の塔の夕景
ランチは、帯を少し緩めに調整してもらっておくと苦しくならずに楽しめます。着付けのときに「コースランチに行きます」って伝えるだけで、スタッフさんが調整してくれます。
13時からのランチだと、終わるのは14時半前後です。そこからは八坂の塔方面にゆっくり歩いて、夕暮れまでの時間を作ります。
八坂の塔は、京都でもっとも写真に残る塔のひとつです。塔を背景に立つだけで画になるので、塔の足元から少し離れた坂道で撮るのが定番構図です。着物の全身と、塔のシルエットが一緒に入る引きの写真を撮っておくと、このコースの一番いい1枚になります。
夕方に近づくと、塔の向こうに太陽が沈んで、空全体が薄く黄色と紫に染まる時間帯が来ます。15分くらいしか続かないので、16時半〜17時くらいの光を狙って到着しておくと、ちょうどいい瞬間を拾えます。
雨や曇りで夕景が望めない日は、八坂の塔の下の石畳が濡れて街灯が反射する時間帯に切り替えるのがおすすめです。塔の輪郭が水面のように映り込んで、夕景とは別の絵になります。こっちはむしろ曇天や小雨のほうが味があるので、「晴れじゃないからダメ」って諦めずに、傘を半分差した構図で撮ってみてください。雨の日用の予備として、ランチ後に入れる甘味処か小さなカフェを1軒リストに入れておくと、急な雨で全体が崩れません。
石畳は草履だと滑るので、雨上がりは小股で歩いたほうがいいです。見た目も着物らしくなるので一石二鳥です。返却時間は18時が当日返却の目安なので、夕景を撮り終えたらそのまま返却店に戻れる動線で組むとスムーズです。
彼女が「今度はちゃんとお店を予約しよう」って言ってくれて
失敗した翌月、今度は自分で週末の予約を1週間前に入れ直しました。高台寺近くの町家レストランに電話して、日時を押さえて、「着物で伺います」って添えたら、当日窓際のいい席に案内してもらえました。彼女には直前まで店名を伝えずにサプライズにして、玄関に着いたときに名前を見せました。
着付けのときにスタッフさんが「今日はコースランチ2時間ですか?じゃあ帯は少し緩めで」って気を利かせてくれて、食事中も苦しくなくて、会話に集中できました。ランチが終わったあと、八坂の塔の夕景を撮った瞬間、正直このコースにしてよかったって思いました。1日の流れが全部整って、バタつかずに写真も残ります。予約1本で体感が全然違います。
お会計が終わったあと、店員さんが入口まで見送ってくれて、「いい時間帯に八坂の塔に着けそうですね」って一言添えてくれたのも印象に残ってます。観光地にありがちなドライな対応じゃなくて、こっちの1日の流れごと受け止めてくれる感じでした。京都の小さいお店のこういう空気が、予約を入れる価値をそのまま表してるんだろうなと思いました。帰りの新幹線でアルバムを見返してたら、夕景よりもランチの窓際でふたりで撮った1枚のほうが気に入っていて、それも意外でした。派手な場面より、料理の湯気と彼女の笑顔が入ってる1枚が、あとからいちばん残るものなんだなと思いました。2人で食べてる時間の1枚は、ふたり以外には撮れない角度なので、あとから何度見返してもその日に戻れる感覚がありました。予約1本の下準備だけでここまで体感が変わるのは、何回京都に行っても繰り返し使える知見になりそうです。
まとめ
大人カップルの京都着物デートは、ランチの予約1本を軸にコースを組むのが一番楽で一番満足度が高いです。
高台寺エリアのレストランを1週間前に予約、午前にねねの道と文之助茶屋と石塀小路、午後に高台寺の庭とランチ、夕方に八坂の塔の夕景、18時までに返却、この流れで組めば、美食と絶景を両方欲張っても中途半端にならないです。
次の京都、予約なしで回って半日浪費するんじゃなくて、ランチ1本だけ先に押さえてみてください。予約の電話ひと手間だけで、京都の着物デートは7割が決まります。