前年の6月に京都に行ったとき、着物姿で清水寺の坂を上り終えた時点で、後ろの編み込みが半分ほどけてました。
朝、ホテルで30分かけて巻いて整えた髪が、湿気と風と汗で午前中のうちにもう原形を留めてませんでした。スマホで自撮りしたら、髪型が崩壊しすぎてて笑うしかなかったのを覚えてます。
その経験を踏まえて、今年は対策をしてから京都に行きました。結果、夕方まで髪型ほぼそのまま。今回はそのときに学んだ、6月の京都で髪型を崩さないコツをまとめます。
6月の京都で髪が崩れる理由を分解する
まず、敵を理解します。6月の京都で髪型が崩れる原因は、主に3つです。
ひとつ、湿度。盆地特有の高湿度で、巻いたカールがほどけやすいし、前髪も伸びてきます。
ふたつ、汗。歩いてるうちに頭皮から汗が出て、根元がペタッとなる。これが時間差で全体のフォルムを崩します。
みっつ、雨。傘を差してても、横から吹き込む雨で前髪や毛先が湿ります。雨の日に巻き髪を維持するのは、ほぼ不可能と言ってもいいです。
この3つに対処するなら、最初から「巻き髪・コテで作ったカール」を諦めて、まとめ髪に振るのが正解です。
崩れない髪型は「最初から崩れない構造」にする
まとめ髪のいいところは、最初から崩れる余地が少ないことです。アップやハーフアップ、編み込み、お団子など、髪を物理的に固定するスタイルなら、湿気でカールが取れる心配がありません。
特に6月におすすめなのが、低めのお団子か、後頭部の真ん中で結ぶハーフアップ。低めにまとめると首元がすっきりして、着物との相性も良いです。
逆に、ハイポニーテールや高めのお団子は、着物の襟足とのバランスが取りにくいです。着物姿のときは「重心を低めに」が基本ルールです。
ミモザスタッフ流のキープテク
ミモザでは、着付けと一緒にヘアセットも別料金で頼めます(1,500円)。スタッフが着物の柄や色に合わせてセットしてくれるので、自分で巻くより仕上がりが安定します。
スタッフに教えてもらった「崩れない3つのコツ」を共有します。
ひとつ、ベースに少量のオイルを馴染ませる。乾いた髪に直接ピンをさすより、軽くオイルで湿らせてからセットしたほうが、夕方までフォルムが残ります。
ふたつ、ピンは表面ではなく内側に隠す。表面に見えるピンは、歩いてるうちに緩みやすいです。地肌に近い位置でクロスさせるように打つと、外から見えないし、しっかり止まります。
みっつ、最後にハードスプレーを20cm離して全体に。近すぎるとパリッと固まりすぎて、ほどけないけど不自然になります。20cm離すと、湿気だけブロックして自然な動きが残ります。
ヘアアクセサリーで「崩れた感」を逆手に取る
崩れないように頑張るより、最初から「少しほつれてる感」を計算に入れるのもアリです。
下のほうでまとめたお団子に、後れ毛をあえて出しておく。耳の前と襟足から細く2〜3本ずつ。これがあるとうなじが立体的に見えて、写真の印象が一気に和風になります。
ヘアアクセは、6月っぽい「水色・淡藤・白」の小花飾りや、シンプルな金のかんざしを1本差すだけでも違います。ミモザではいくつか貸し出しがあるので、当日選ばせてもらうのもアリですし、自分で持参しても全然OKです。
注意点として、巨大な造花のヘッドドレスはやめておいたほうが無難です。歩いてるうちに重さで傾きます。1日着けっぱなしを想定するなら、軽量のかんざしか、小ぶりのコームが扱いやすいです。
私が個人的に好きなのは、淡藤色の小花を3つだけ後頭部に散らすスタイル。盛らない方向で「なんとなく和」が漂う仕上がりになって、洋服に戻ってからも違和感のないアクセになります。
いとこと一緒に試した「崩れない1日」
その日連れて行ったのは、高校2年生のいとこでした。カメラが趣味で、京都に行ったら着物で写真撮りたいと前から言ってた子です。
ヘアセットはミモザでお願いして、2人とも低めのお団子に後れ毛少々のスタイル。スタッフがオイル→ピン内側固定→ハードスプレー、の順で15分くらいで仕上げてくれました。
朝10時にお店を出て、八坂の塔の下、二寧坂、高台寺、ねねの道のルートを午前中に消化。お昼に休憩を挟んで、午後は新緑の知恩院方面まで延ばしました。
夕方17時くらいに鏡を見たとき、いとこも私も髪型がほぼ崩れてませんでした。後れ毛が多少増えたくらいで、写真に支障が出るレベルじゃない。むしろ夕方の柔らかい光と相まって、午前中より良い表情が撮れてました。
途中、八坂の塔の前でいとこが「うなじって自分じゃ見えないけど、写真で見るとこんな感じなんだ」って嬉しそうにしてて、それが一番印象に残ってます。普段ストレートロングで降ろしてる子だったので、まとめ髪の自分を発見してた感じでした。
返却前にスタッフに「全然崩れなかったです」って報告したら、「6月のお客さんで、午後に崩れて駆け込んでくる方が結構いるので、これでお伝えしたコツが合ってたみたいでよかったです」って返ってきました。
当日朝の準備でやっておくこと
ミモザでヘアセットを頼まずに、自分でやっていく場合の朝の準備も書いておきます。
前日の夜、シャンプー後にしっかりタオルドライしてから、ドライヤーで完全に乾かす。半乾きで寝ると、翌朝の湿気で広がりやすくなります。
朝はオイルを少量、毛先中心に揉み込んでから、まとめ髪を作る。ヘアスプレーは出発前に1回、お店に着く前にもう1回、軽く吹いておくと崩れにくくなります。
予備のピンを2〜3本、バッグに忍ばせておくのも保険として有効です。万一崩れた場合、ミモザに戻れば鏡があるので、自分で簡単に直せます。
汗ばむ時間帯になりやすい正午前後は、ハンディファンを1分だけ顔と襟足に当てるだけで、汗の蒸発が早まって崩れの進行を遅らせられます。バッグに小型のものを1つ入れておくと、6月の京都ではかなり助かるアイテムです。
まとめ
6月に京都で着物を着るなら、髪型は最初から「崩れない構造」にしておくのが正解です。
巻き髪を諦めて、まとめ髪に振る。ミモザでヘアセットを頼むなら、オイル・ピン内側・ハードスプレーの3点で湿気と汗をブロックする。
崩れた感を逆手にとる、後れ毛と小ぶりのアクセも、6月の京都にはむしろ合います。湿気と戦うんじゃなくて、湿気と仲良くする方向に切り替えると、1日中可愛いをキープできます。
去年の自分にこの方法を渡してあげたい、というのが正直な感想です。1年経って分かったことが、誰かの今年の6月に役立てばうれしいです。